かれこれ10年以上前のこととなります。

僕はアメリカのイエローストーンナショナルパークにいました。

と言っても、当時はとあるメーカー企業に務めていたこともあり、一週間程度の短い夏休みを利用してのバックパッカー旅です。

1週間ほどの夏休みをこのアメリカ最初の国立公園でキャンプをして過ごそうと思ってやってきたのですが、現地に到着してから時差ボケもあり体調が悪くなり、風邪をひいてしまい体が熱っぽくなってししまいました。

バックパック


それでもイエローストン滞在の後半には体調も次第によくなり始め、体も動くようになってきたのでせっかくここまで来たのだからとイエローストーンナショナルパークの主要観光名所をバスで巡るツアーに参加しました。
 

20人程度のマイクロバスには十数名の観光客が乗り込み、運転者はちょっと今で言うメタボリックな(当時はそのような言葉はなかったのだが…)30代ぐらいで、陽気でジョークを飛ばしつつもその仕事とこの国立公園いかにも愛しているという感じのアンちゃんだった。(名前を聞いたのですがもう覚えていません。リックとしておきましょう。)

リックは運転をしながらマイクを通じて国立公園の広大さ、歴史、山や動物のことなどさまざまなことを説明をしてくれました。

残念ながら僕の英会話能力は日常会話ができる程度で、その話のスピードについていけずに半分程度しか分かりませんでした。

そこでその夜英和辞典と簡単な地図を見ながらその話をまとめてました。

「イエローストーンナショナルパークはロッキー山脈の中にあり、ここは北米大陸の分水嶺に当たります。ここに降った雨は二手に分かれるのです。一方はスネークリバーの水となり太平洋に向います。

もう一方で雨水は一度この北米大陸の中央へと向かい山脈を迂回し、そして今度は大きく向きを南に変え合衆国で最長のミズリー河となり数千キロ流れ、やがてミシシッピ河と合流するのです。

このミシシッピ河は世界の3大河川といわれ、この北米大陸を南へと流れ、遂にはメキシコ湾へと流れていくのです。」ということでした。

 
ミシシッピ

僕は想像したのです。

もし僕がこの地の石ころだとしたら、どちらの川を転がっていくだろうか?

片やロッキー山脈から(地図上では)急流のごとくまっすぐに太平洋という広大な海へと向かっていく。

もう一方は長い長い何千キロもある距離を時に大陸をぐるっと回るように転がっていき、遥かメキシコ湾を目指していくか。



翌日イエローストーン最後の1日、僕は体力も回復したのでレンタサイクルでマウンテンバイクを借り、公園内をサイクリングすることにしました。

広大な公園なので限られた時間ではごく一部しか走ることはできませんでした。

それでもその日は晴天に恵まれ、気持ちよく自転車を走らせることができたのです。

風邪をひき調子の悪かったころの鬱憤を晴らすかのように、ワクワクしながらペダルを踏んでいきました。

まだこのころのマウンテンバイクの重量はかなりのもので重かったのですが、それ以上に気分は高揚していました。

マウンテンバイク



途中湿原地帯を通ると、そこを流れる川はグネグネと蛇行しながらゆっくりと流れていました。

僕はそこで自転車を止めそばにあった岩の上に座りその河と風景を眺めながら、再び分水嶺のことを考え始めました。

このまま今の会社にいるか?

それとも飛び出して新しい道を歩んでいくか?

その平坦な湿原の中をゆっくりと川の水は流れています。

ここから見ると(川の流れは)まるで止まっているかのようでした。

けれどもその水は確かに流れているのです。

そしてその湿原の中にポツリと1,2本の木が立っていました。

なんだかその木が今の僕を象徴しているように感じたのです。


途中湿原地帯を通ると、そこを流れる川はグネグネと蛇行しながらゆっくりと流れていました。

僕はそこで自転車を止めそばにあった岩の上に座りその河と風景を眺めながら、再び分水嶺のことを考え始めました。

このまま今の会社にいるか?

それとも飛び出して新しい道を歩んでいくか?

その平坦な湿原の中をゆっくりと川の水は流れています。

ここから見ると(川の流れは)まるで止まっているかのようでした。

けれどもその水は確かに流れているのです。

そしてその湿原の中にポツリと1,2本の木が立っていました。

なんだかその木が今の僕を象徴しているように感じたのです。


イエローストン2


よし歩みを進めよう!

僕が選ぶ道はでっかい太平洋に行くのか、それともメキシコ湾に向かって長い長い旅をするのかどちらか分からない。

けれども確実に一歩を踏み出そう!

とにかく転がり始めるんだ。

そう僕は決断したのです。


イエローストン3



あれから10年以上の日が経過しました。

振り返ってみると僕が選んだのはどうやら長い長い道のりのようです。


今どの地点にいるのだろう?

ようやく山脈を迂回して新たな方向に向かおうとしているのか。

それともまもなく大河に合流するのだろうか。

分かりません。

いずれにしろまだまだ先の長い道のりであることは確かなようです。


このちっぽけな僕という石ころはまだまだ転がっていきます。

いつかは分からないけれど、やがて出るであろう大きな海を目指して。


僕のJOURNEY=旅はまだまだ続きます!!





らいふあーと21~僕らは地球のお世話係~


(2018年2月一部修正)