朝倉慶著「2102年日本経済は大崩壊する」(幻冬舎)、副島隆彦著「大災害から復活する日本」(徳間書店)の2冊の経済本を読んだ。2人とも定期的に日本及び世界の経済情勢を分析した本を出版しており、毎回購入して読んでいる。

 一応僕も経済学部卒業(?)ということもあり、日本経済、世界経済がどうなっていくのかということはこの先どうなっていくのかということは興味があるのだが、かといって別に株をやっているとか、投資信託をやっているということはない。3年前に以前働いていた職場で稼いだ分を「余剰金だ!」とつぎ込んだことはあったが、リーマンショックで大損し、それ以来一切手をつけていないし、興味もない。自分で汗水流して稼いだお金だけで十分だと思っている。それにお金がなくても楽しんでいく方法は身につけているつもりだ。

 ではなぜ興味を持つかというと、今後の世界経済の展開が非常に面白いからだ。面白いという言葉は適切ではないかもしれない。けれども、この秋以降の経済情勢、そしてスピリチャル予測などを合わせていくと、非常にワクワクするし、さてどうするかと身構える気持も起こるというのが本音だ。

 今回朝倉氏の意見と副島氏の意見は違っているところが見受けられる。これまでは2人とも同じような意見で、それぞれが補足しあっているように思えたのだが、今回は朝倉氏は日本経済の債券(国債)市場は危機的状況にあり、早ければこの秋から崩壊し始めるという意見に対して、副島氏は2012年は日本の復興元年となり、景気回復した後にハイパーインフレーションが襲うとなっている。但し両者ともに共通なのはアメリカ(のドル)が間もなく崩壊することは一致しているということ。そして間もなく資本主義が終わりを迎えることは以前から船井幸雄氏も指摘されている。

 もう間もなく世界経済に大混乱が生じていることは誰の目から見ても分かるようになるのだと思うのだが、現在は各国がお金を刷りまくり、ばらまいていることで、何とか平静を装っている。しかしながらその影響は徐々に出始め、資源・食料の高騰に結びついている。それ故に危機感を持っている人々は今や貨幣から金(ゴールド)へと交換している。
 
 そのことはスピリチャル世界も時を同じくしている。スピリチャル世界も間もなく一大転機を迎えようとしており、今はその予兆として、スピリチャルブームとなり、書籍でも発刊ラッシュが続いている。けれども僕はこの時こそが、人間が意識を変えるチャンスであり、世界を変えるチャンスだと思っている。

 これまで世界中の人々が、経済という化け物に翻弄されて、自分を見失い、お金というものに取りつかれ、欲望の追及・鬼畜化していた。もちろん経済そのものは人類の発達にも必要であったし、そのおかげで僕たちは現在の豊かさを享受している。そしてお金も物事を合理的に促進するということにおいて必要であり、もしなければ未だにブツブツ交換の世界、あるいは重たい金(ゴールド)での受け渡しだったかもしれない。
 
 けれどもいつごろからか人類はそのボーダーラインを超えてしまい、デッドゾーンに突入してしまった。
 だって今では株式市場では1000分の1秒を争うコンピューター取引により、金儲けがなされ、現金30万円で1000万円分の先物取引されるという幻の世界で現実の世界はひっかきまわされている。それを含め世界中で6京円という想像もつかない額のお金がデリバティブという仮想空間で動き、世界を混乱に落とそうとしている。 
 
 そして日本(人)の救済よりもアメリカのいいなりとなり、己の懐を肥やすことだけを考えている同じ(?)日本人がいる。ウィキリークスにより(世界の)権力者達の欲望が明らかにされ、国民(市民)に対する裏切りが次々と表沙汰になっている。

 更には現在世界中が資源の争奪戦を繰り広げ、駆け引きし、時には勝手な口実を作り、その地域に争いを起こさせている。どの国も自国の利益だけを考え、そしてそこには必ず権力者たちの欲望も含まれている。原子力なんてその最たるものだ。

 けれども今それらにほころびが見え始め、ほころびから大きな亀裂、更には崩落へと向かおうとしている。人々はこれまでの嘘に対して気付き始め、新たな方向性を模索し始めている。そしてそれを援助するかのように、量子物理学の世界が、科学とスピリチャルを結びつけはじめた。もちろん量子物理学だけでなく、物理学の世界そのものが多次元世界に気がつき始め、人間の想像もつかないサムシング・グレートの力を感じ始めた。

 隠されていた真実は何も悪いものばかりではない。人類は過去の記憶を取り戻し始め、かつて存在したムー、レムリアの文明が再び姿を現そうとしており、また宇宙とのつながりをも思い出し始めている。そこには現在の人類にはない(失ってしまった)能力があるはずだ。そしてこの時期地球や宇宙さえもが大きく動こうとしており、その秘密が明らかになりつつある。

 これらを含めて考えると、まさにこれからが人類が大きく変化するチャンスだと思う。人類がこのまま人間だけの欲望に溺れ続けるならば、そこには滅亡しかないだろう。けれども人間がもっと身の回りのこと、自然のこと、そして地球のことを考え始め、人類が地球の恵みによって生かされていることを再認識し謙虚になるとき、そして、そのつながりは地球から宇宙へと思いを巡らし始めたとき、人間の意識は変わる。

 今回の福島の原発事故はそのきっかけだった。世界の人々が祈り始めた。そして祈りの力を知った。この先さらに意識の変化を促す出来事が起こってくることによって、更に人類は変わっていくだろう。サムシング・グレートの力を知り、その力を讃え始め、進化していく道を選ぶに違いない。


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