浜崎あゆみの「how beautiful you are」が今お気に入りである。浜崎あゆみなどこれまで一度も気に止めたこともなかったのだが、この曲を聴き続けている。(この曲以外は聴いたことないけれど・・・。)

 もともとこの曲を知ったのは、これまためったに見ないテレビドラマであり、もう少し前のドラマとなったが「最後から2番目の恋」を見ているとエンディングテーマ曲として流れていたことからなのだが、最初はこれまで浜崎あゆみの歌など聴いたことがなかったので、彼女が歌っていることなど当然のことなど知らなかった。ただ最初に聴いた時からいい曲だと思った。

 「今日も1日ありがとう。その笑顔に助けられた。」って言う出だしから、なんだかホッとする感じがとてもいい。またサビの部分になる「you don'tknow. you don't know. how beautiful you are.・・・」ってところも、みんなに伝えたいって気になり、これまたいい。

 みんなが気付けばいいのだ。「ホントはみんな美しい」のだってことを。けれども現実はいろいろなものが外から内から被われていてその美しさに気がつかない。

 外からはあれがいい、これが流行り。こうでなければ・・・という様々な情報が入って来る。そしてそれらは概して宣伝活動にすぎないものが多い。そして内からは様々な欲もエゴも出てくる。これもまた外からの情報に刷りこまれたモノも多ければ、自分を卑下する嫉妬から来ることもある。

 ホントはそれらを全部棄て去ればいいのだが、こびり付いているので取り除くことは大変だ。(大変だと思う心が大変にしているのかもしれないが・・・。)

 10年以上前に禅寺に行き、一周間坐禅に励んだことがある。朝から晩までひたすら坐り続け、心の中を洗う作業に没頭した。そしたらある時、坐禅を終え、部屋に戻ろうと外に出て歩いていると、そこにいたイモリ(?)が何とも美しく見えた。まるで宝石のように輝いていた。また草についている雨の滴が、これまた輝いており、まるでその中に宇宙が宿っているように感じたことがある。

 残念ながらあの時の感覚は、今ではすっかり無くなってしまっているが、それでもあの時の体験はあまりに劇的であり、今でもよく覚えている。きっとあの時の僕は「BEAUTIFUL!」であったに違いない。

 今このブログを書いている最中も「how beutiful you are」を繰り返し聴きながら書いており、最後に「you do't know,you don't know, how beautiful you are.」と力を込められたサビが流れており、僕自身の感情も高まると同時に、優しい気持にもなっている。きっと30分前よりかは美しいかもしれない。

 浜崎あゆみも今は以前のような勢いは衰えてきているとも聞く。けれどもようやく彼女も歌がうまくなったのではないかと思う。歌は聴いたことはなかったけれど、色々なニュースやゴシップではその名前を見かけることもあった。これからようやく世間を気にせずに、本当に自分が歌いたい歌を歌えていくのではないだろうか。

 様々な経験をすることによって人は成長していく。その経験の中には何とも愚かなコトと後から振り返ると恥ずかしくてたまらないと思えることもたくさんある。

 けれどもそれらを含めて経験だ。魂はそれによって学びを知る。僕らの魂はどのようであれ、ひとつの方向に向かっている。もちろん横にそれたり、上がらず下がることを経験している魂もあるだろう。それでも全体を見ればワンネスというひとつの方向に向かっている。

 「あなたは美しい。あなたが思うよりもずっと美しい。」

 心の中を覆っているいる霞を少しばかし取り去ってみると、そこにはずっと美しいあなたがいる。

 たまには自分自身の心の中をそっと振り返ってみるのもいいかな。