夢の中で蘇ってきた男がいる。彼の名前はリンパオ君(仮名)。彼に出会ったのはもうかれこれ15年近く前。場所は都内のとある病院。彼とは1年近く一緒の職場にいたのだったが、正直一番嫌いな男だった。その彼が夢の中に現れ、約15年ぶりに再び僕の心をイライラさせた。

 リンパオ君とはある出来事がきっかけで、それ以来意見が合わずにいた。だからなるべく近づかないようにしていた。けれども時にはどうしても一緒にいなけらばならない時もあり、その時はできる限り話さないようにし、ひたすら仕事を(作業化し、)こなすことに専念していた。

 その彼と一緒に仕事をしなければならない場面に出くわした。いつもの通り僕はリンパオ君の言葉にいら立ちを覚え、不快感にさらされる。堪えようとするのだが、心がキャリーオーバーをおこしてしまい我慢が出来ない。そしてどうしようにもない僕がいる。夢の中でイライラする僕がいる。

 そうこれは夢なのだ。夢と気付いた僕がいる。ということは目が覚めているのだろう。けれども彼との争いは続いている。僕と彼が言い争っているのを上から見ているもうひとりの僕がいる。そのもうひとりの僕もまた少しイライラしているけれど…。

 しかしながら少しイライラした僕はあることにまた気がついた。そうこれは僕のカルマが夢として現れてきているのだと。消化されずに潜在意識へと押し込められてしまったカルマが顕在意識へと現れてきているのだ。

 こいつはクリーニングしなきゃいけないと思うもうひとりの僕。布団の中でもだえながらも「ごめんなさい。許してください・・・」とホ・オポノポノを唱え始める。けれどもそのイライラした感情は収まらず、その後の「ありがとう。愛しているよ。」とはいえずにいる。

 「彼にそんなことは言えないな。なんで僕が彼に『愛してるよ』なんて言わなきゃならないんだ。」

 ということで「あの時はごめんね。許してね。でも大好きだよ。ありがとうオレ。」と、自分自身をクリーニングすることに変更。オレも辛かったもんな。それに自分自身をクリーンニングすることによって相手もクリーンニングされるっていうし・・・。

 そういえばあの病院では仲間内のシーちゃんには悪いことしたな。「シーちゃんごめんね。許してね。ありがとうシーちゃんがいてくれて。愛しているよ。」。こちらの方はすらすらと言える。

 またまた、ということで「ごめんねみんな。許してね。ありがとう。愛しているよ。」と、あの病院の中にいたみんなを対象にクリーニングを始める。「ごめんね。許してね。ありがとう。愛しているよ。」と、何度も繰り返すうちに再び眠りに落ちて行った。

 朝7時となり、再び目が覚め、朝食を食べてから、今度は瞑想ルームで正座をし、再度夢の出来事を思い出す。ここはやっぱりきちんとクリーニングしておくべきだと思い、ホ・オポノポノを再開。しかも今度はウニヒピリ。

 「ごめんねウニヒピリ。許してね。ありがとう。愛しているよ。」

 「大丈夫だよウニヒピリ。本当にごめんねウニヒピリ。許してね。ありがとう。愛しているよウニヒピリ。そしてリンパオ君。君にもだ。」と、今度はきちんとリンパオ君にも宣言し、同時に僕の心の奥にも伝えていき、クリーニングしていく。

 まだしばらくクリーニングが必要なようだ。でも結構クリーニングされてきている。あと何度かすればきっとクリーニングされるだろう。

 やっぱりきちんと座ってクリーニングしていく方が、うまくクリーニングされていく。2012年の冬至が近づいてきている今心の中はクリーニングしておかなきゃね。そのためにきっとわざわざ現れてきてくれたのだ。

 潜在意識の中にあるカルマをできる限りクリーニングして、新たな時代の夜明けを迎えたいからな。時代が激しく動いている今こそクリーニングして、きれいにしておかないと。

 天下の分かれ目はどんどん大きくなるばかり。右を選ぶか、左を選ぶかは自分自身のこころ次第。磨かなきゃね。