浅川嘉富氏のホームページに「ユーロ危機の火種」という記事が書かれてあった。

 現在のユーロ圏の失業率は、12.1%。中でもポルトガルは17.5%、スペイン26.7%(3月)、ギリシャ27.1% (1月)と4人に1人が職の無い状態。ギリシャとスペインにおいて25歳以上の若者の職に就いていない人の比率が50~60%とのこと。

 そし驚くべきは、ギリシャにおける子供の貧困化。経済危機が発生する8年前、4%であった子供の貧困率はすでに25%に達しており、50万人を上回る子供たちが貧困状態に陥っている。その結果、幼稚園や小学校の生徒の多くが学校に弁当を持ってくることが出来なくなってきており、昼食をとれない状況になっているとのこと。

 この記事を読んでいつ日本だってそうなるかも知れないと思った。日本は世界の中でも優良国。まさか日本が・・・、って思うかもしれないけれど、今や日本は世界一の国債ばら撒き国。借金もいっぱいの中で、政府が新たに国債を発行すれば、発行するだけ、日銀は円を刷って買いますよという状況。そこには何のモラルもへったくれもない。

 もし日本のお金を世界が見離した時にはハイパーインフレーションとなり、100万円が1万円の価値、あるいは1000円ぐらいの価値しかなくなるかもしれない。そうなったら、日本の食料自給率39%では、どれだけ多くの人々が食糧が手に入らなくなることかと考えると…。

 やはりここは農業して食べ物は確保しておこう。備えあれば憂いなし!自然農法ならばトラクターも肥料も必要ない。基本は自然の力に任せ、少しばかし手を加えるだけ!

 しかし一般庶民には全く何事も起らずに生活しているように見えているけれど、金融の世界では日銀がガンガン国債購入したり、株価のつり上げを計ったりとしているのだろう。株価は上昇、国債の金利は最低レベルの裏にはどれだけの動きがあることか。

 5月3日付の新聞の記事に日銀の4月末時点の資金供給量155兆円で過去最高とあった。2%の物価上昇達成のため「異次元の金融緩和」とあるけれど、異次元ということは結局どこへ行くやら分からないということだろう。「うまくいけばよい結果となるけれど、行かなければとんでもない結果になるかもね。なんたって異次元なんだから。」と、日本は20年前に経験したバブル体験から、次なるお金のばら撒き体験をしようとしているのだ。

 そんな博打の世界を中央銀行と政府が一緒になってやってるのだから、僕らはそんなのに踊らされることなく、どんなことが起こっても最低限やっていける仕組みをつくっておく必要がある。だって今の政治家を見て誰が信じられるか?誰もいない。そんなのに任せられっか?

 テレビも、新聞も大手メディアは都合のよいようにニュースを組み立てる。僕らはそれを見抜く目を養わなければならない。と同時に、どんなことにも流されず、まっとうな道を歩める自分を築かなきゃいけない。

 お天道様に恥ずかしくない道を歩まなきゃね。これは正しいか、お天道様を見あげられるか、自分に嘘ついてないか、その道を歩めばいいんじゃない。

 何事も備えあれば憂いなし。ひとつ一つ着実に準備すっか!