2013年7月。気がつけば2000年のミレニアムから13年半経過。この間一体僕たちは何をやって来たのだろう。
 
 現在を見てみると、20世紀の状況〈残骸〉を維持するために、その場その場に合わせようとする政策を実施するばかり。終わろうとしているものに対してなんとか生き長えさせようと、必死になっているのが現状。

 政治家たちは強い経済や経済回復(成長)と国民に訴え、まるでそこに未来があるように思わせようとしている。けれども、実際のところは終わろうとしているものを何とか明日まで持たそうとしているだけで、将来のビジョンは何も持っていない。有るのは権力欲そしてその維持だけ。ゴミ箱だけ。

 だからそこには社会のひずみが現れている。そのひずみとは3万人の自殺者、100万人のうつ病、60万人のニート。彼らはいわばこの生きながらえ政策の犠牲者である。そして誰も今の社会がよい社会とは言えなくなっている。

 今本当に必要なこと。それはもちろん経済の回復ではない。それは21世紀のビジョン。2050年まであと40年もない。2050年がどのような世界となっているのか、そのしっかりとしたビジョンである。

 ではそのビジョンをどのようにして描くか。デザインするか。何も全くもって突飛な世界を描けということではない。現在の危機を乗り越え、現在の予兆を発展させた社会を描けばいい。

 では、現在の危機とは何か?それはひとつは経済(成長)が終わろうとしていること。そしてもう一つが地球の環境危機。そして最後に精神の危機と発展。

 まず始めに、経済の成長の終わりについて。ハッキリ言ってこれはもう終わるもの。これを何とかしようとしても仕方がない。維持しようとすればするほど、その後のダメージが大きくなるというのが結末。これまでにあまりに経済を大きくしすぎてしまったのだ。そいつは地球というキャパシティを超えたものとなってしまった。必要以上に大きくしてしまったのだから、対処として小さくしていくしかない。だからいかに小さくし、再びバランスを保つようにできるかである。(けれども政治家たちは全く反対のことをしようとしている。)

 そして地球の環境危機。僕ら人類は地球の環境がもたらしてくれた恵みでもって生きている。それが破壊されたならば、人類も滅びるしかない。先に触れたけど、経済は地球のキャパシティを超えるものとなり、地球環境がもたらす恵みさえも壊していった。だから、滅びたければこのままの政策を続けていく。滅びたくなければ、地球との共生できる道を選ぶ。そのどちらかである。

 そして精神の危機と発展。経済成長とともに人間の精神は低下し、破壊された。だからマザーテレサは日本の子供ほど精神的危機に直面しているものはないといった。今の社会にあるのは「貪欲」と「嫉妬心」に基づいた貧しい心。この心が老人から子供にまで行きわてってしまった。けれどもこの信仰が進むと同時に精神の大切さが見直されたのも確か。そしてスピリチャル(精神性)の世界が広がりつつある。だからこの精神性の復興と発展なしに未来はない。

 これらをもとに未来をデザインしていく。経済を縮小させ、地球環境を取り戻し、そして精神性を高めていった姿を描けばいい。もしかするとそれは一つだけの世界ではないのかもしれない。なぜなら宇宙の法則は多様性。これらの共通項をもとに多様な世界をデザインし、一人一人がそれに向かっていく。未来には宇宙の法則にのっとった多様な世界が現れるのかもしれない。

 ちなみに宇宙の法則は絶対愛であり、絶対善である。そしてその宇宙さえも成長している。

 未来にはその人その人がそれぞれに描いた描いた未来がやってくる。この世の法則とは思い描いたことが、そのまま現実世界となり現れること。振り返れば自分が思い描いた通りの世界が出来上がっている。

 21世紀のデザインを描きましょう。そして未来を創造していきましょう。意識が現実を創造する。そしてその意識とは過去から未来へと永遠に続く意識。

 あなたは何を望んでいますか。未来のあなたの意識とはどのようなものでしょう。今現在の心を手離して、未来の心に触れてみるのもいいかも。

 放たば満たされる。

 もう13年も過ぎてしまったんですよ。そろそろしっかりとした21世紀をデザインしてそれに向かって進んでいきましょう。今の僕たちにできること、しなきゃいけないことは21世紀のデザインを描き、それに向かって歩んでいくことです。

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