戦争の足音を感じる人が増えています。

世界を見れば、「世界経済はもうどうにもならない。この状況を打破するには戦争しかない!」と、戦争勢力は中東を始め、あらゆる紛争のにおいのする場所を嗅ぎつけてはそれを煽り立ています。(結局は自分たちの稼ぎのため、マッチポンプとする。)


日本も例外ではありません。どんなに国民が稼いでも結局は米国に貢ぎ、間接的に紛争に加担しています。その結果国内は貧富の格差が激しくなる一方です。更に稼ぐためには武器輸出も必要と、表立っての戦争加担も始まっています。安保法案然りで、日本人ながら戦争が必要と話す人もチラホラいるようです。


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このような状況をもたらした大きな原因は、(これまでに何度も繰り返してきたことですが)西洋的価値観にあると思うのです。現在の価値観において、豊かな生活とは贅を尽くして自分たちの欲望を満たすこと。そのためには経済成長を必要とするが、実はそれは搾取であり、その搾取の対象は自分たちよりも弱いところから取るということです。その弱いところとは開発途上国です。これらは狩猟的民族の考え方であり、それが今やグローバリズムとして世界中を覆い尽くそうとしているのです。


けれどもその方法がだんだん通じなくなってきています。途上国と呼ばれていた国々が力をつけ、発言権を持つようになってきたのです。一方先進諸国は高齢化・国内の失業問題等で相対的な力は落ち、今や陥落しつつある国もあります。それでも一度覚えた贅沢は急にはやめられないため、あの手この手で策略を考えてきます。その最たるものが金融工学であり、金融資本主義でしょう。


結局資本主義における「経済成長こそが国の繁栄であり、国民に幸せをもたらす。」というその論理自体が間違っているのだと思うのです。実はこの経済成長こそが繁栄をもたらすとは、資本家の論理に過ぎないのだと思います。そしてその資本家とは、国民のほんの一握りでしかありません。その一握りの人びとのための繁栄方法が「経済成長」なのです。


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江戸時代日本は鎖国をしました。鎖国の中で何度も飢きんに見舞われ、幕府も財政難に見舞われます。その時幕府が民に奨励したのは「質素・倹約」です。その結果人々は贅沢を慎み、ものを大切にする習慣を身につけました。そこから生まれたのが循環型社会であり、もののない中での幸せに暮らす方法です。それが故に江戸末期に日本を訪れた欧米人は日本の風景、そして日本人の気質に驚いたのです。


江戸時代の質素倹約がもたらしたもの、それは「知足」の心、足るを知る心です。それは現在の欲望を満たしてこそ豊かさや幸せがあるとの考えとは正反対なものです。


「豊かさ」や「幸せ」はお金だけではありません。(このことは今や心理学の世界においても証明されつつある。)豊かさや幸せとは心のあり方であり、心の総合力のことなのです。その心の総合力をもたらすものは、つながり、家族、忍耐、道徳、信用、内省、経済、その他諸々です。経済とは幸せを形成するひとつでしかなく、心の余裕をもたらすワンオブゼムなのです。そのことを江戸時代は証明しているのです。



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ところが現在世界中で経済成長こそが人々へ豊かさと幸せをもたらすものとマインドコントロールされてしまっています。そしてその結果は、誰もが贅沢の味を覚え、その道を邁進し、地球環境の破壊につながっているのです。そして今やそのつけが自分たち自身に帰ってくるようになったことを身をもって知るまでになっているのです。



戦争は外への欲望の最たるものです。それがもたらすものは破壊と悲しみのみです。愚か以外のなにものでもありません。そしてそれを行う人間は愚かな生き物です。自分で自分の首を絞めているにも関わらず、締め続けるのを止められないのですから。全く持って人間は愚かです。けれども一方で失敗から学ぶことができる生き物でもあります。贅沢を覚えた人間はそれを止め、もとに返すのはなかなか難しいことですが、今こそこれまでの失敗から学ぶべき時だと思うのです。


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では足るを知るにはどうすればよいかというと、それは欲の向きを変えることです。外に向けての欲望は人を壊し、自然を壊してしまいます。一方で内に向けての欲望は自身を成長させます。内に向けての欲望とは「心」を知ろうとすることです。外への欲望を少し休めて、自分の心を見てみることです。そこには外から得る満足よりも深い満足を得られる世界があります。



知足。足るを知ること。私たちは愚かな生き物ですが、心を成長させることができます。一人ひとりが少しずつでも心を成長させていくことができたならば、もう十分に持っていることを知ります、それが戦争を終わらせ、地球の破壊を食い止めるための解決のカギになると思うのです。
 






らいふあーと21~僕らは地球のお世話係~