2016年。新しい国造り(世界の創造)待ったなしとなった。ではでは、どのような国造りを目指すか?ひとことで言うと社会を発酵させるということではないかと思う。


それでは社会を発酵させるとはどういうことかというと…、

それを説明する前にまず、

発酵とは、微生物による有機物の分解過程のことである。

発酵食品といえば、味噌、酒、醤油など元の形を留めていないものを思い浮かべる人もいれば、

糠漬け、梅干しなどの漬物、その他最近では塩麹などを使って肉を発酵させるいわゆる熟成肉など、元のものが何であったのか分かるものを思い浮かべる人もいるだろう。

どちらを思い浮かべるにしろ、いずれも微生物によって元の素材(有機物)を無機物へと分解していく過程のことを発酵(熟成)という。


ところで発酵の反対は何かというと、腐敗と思われがちだが、実は腐敗も発酵の一種であり、微生物が有機物を無機物へと変換する過程である。

しかし一般的には微生物の分解過程において、人間(が食べること)において有用であるものを発酵と言い、有用でないものを腐敗と言っているのである。


それでは社会を発酵させるとは何かというと、熟成肉と同じようなことを意味している。

熟成肉とは元々の肉という素材を微生物の力によって、もとの有機物(肉)の旨みと、有機物から無機物への分解過程において微生物が発生した旨みをミックスさせたものである。

(御下劣な言い方をすると、元の肉の味と微生物の排せつ物の混合物である。)

ということで、“社会を発酵させる”ということは、社会の中にある様々な素材を熟成させ、新たな旨みを引き出すということである。


ところで、現在の社会は発酵社会ではないかというと実は発酵社会である。けれども(僕に言わせると)残念ながらその発酵は腐敗である。

そして腐敗の原因はお金である。正確に言うとお金は腐敗の原因ではなく、普段はどちらでもない日和見菌であり、市場原理主義というシステムによって急速に社会の腐敗が進行している。

ここ数十年の歴史を振り返ってみれば、日本もバブルの崩壊後から徐々に市場原理主義を導入してきた。そして今やシンちゃんズを筆頭に更なる市場原理を導入しようとしている。この間かつての中間層は引き裂かれ、貧富の格差は急速に拡大し、それも貧困層の増加となっている。

人々の関心ごとは、「今だけ、金だけ、自分だけ」となり、社会全体に弱肉強食、利益一辺倒の概念が浸透している。それによって自分を見失い精神を病むもの、自殺するもの、虐待、猟奇的殺人の増加などが起こっている。


そして現在、この国の姿は311東日本大震災による福島第一原発の大惨事を既に過去の出来事としてしまい、原発の再稼働、更には原発の輸出となっている。


このような状況の中で社会を発酵していく必要があるのだが、そのためには、

① 身体発酵
② 意識発酵
③ 社会発酵

これら3つの発酵が必要である。


本当なら原発事故はもう終わったものではなく、これからその影響が現れるのである。チェルノブイリの事故でも5年後からのその影響が顕著となっている。我々はその影響を今からこそ注意深く見なければならない。(本当はもう手遅れかもしれないのだが…。)

そこで必要となってくるのが①~③の発酵化なってくるのだが、早急に必要なのが①の身体発酵である。

それでは身体発酵とは何かということになるが、それぞれの発酵については次回に述べたいと思う。

社会発酵大作戦図解(pdf)




らいふあーと21~僕らは地球のお世話係~