毎月「心のうた」という冊子が送られてくるのですが、それを読むのをとても楽しみにしています。この冊子は吹奏楽の楽譜を販売するミュージックエイトの創設者である助安由吉さんが新たに設立した株式会社エイト社が製作しているもので、助安さんの書や助安さんがご自身の人生を通じて体得された生き方や内面世界の話しが綴られています。そのどれもが僕にとってすごく心に響くものなのですが、2016年9月号に掲載された「今月の言葉」がジーンときたのと同時に力をもらえたので転載します。


魂の目覚めた人は一般常識の反対の道を行く

人間は、目では見えない心・魂・零次元と、目で確かめることのできる物や身体や環境などの三次元の二つに分かれています。すなわち、霊次元の価値観と三次元の価値観に分かれているのです。理想はこの二つの価値観をバランスよく取り入れることですが、これがなかなか難しいのです。何故ならば、ほとんどの人は、霊次元の価値観に見向きもせずに、三次元の価値観・名誉・地位・財産・権力に魅力を感じて、その方向に進むからです。
 そのような中にあっても、魂の目覚めた人は霊次元の価値観を取り入れるようになります。その生き方は、完全に変わってしまいます。その一番大きなものは、生まれ変わりを信じていることです。これが判っただけでも生き方が大幅に変わります。すなわち、三次元の価値観である名誉・地位・財産・権力に対して、全く魅力を感じなくなって背を向けるようになってしまうのです。一般常識とは反対の立場をとって生きていくようになります。自分のことよりも相手のこと、日本中のこと、世界中のこと、さらには地球のことに対して思いが広がっていくのです。
 周囲の人から見れば、馬鹿か阿保かということになり、なかなか理解してもらえません。けれども魂の目覚めた人は、そんなことにはめげず、自分の信じた道をただ邁進していくのです。

「心のうたvol.52」株式会社エイト社 今月の言葉~壁内観より~


正直まだまだ魂が目覚めたわけでありません。ただ20代の若き頃にいくつかの国の国立公園を訪れ、歩いたり、キャンプしたり、あるいは(海を)潜ったりしたことから、地球というその大きさ美しさ、そして創造性というものに意識が奪われてしまい、更にその後高齢者福祉で人間(の人生)というものを観察し考えさせられる機会を得、更に更には仏道にのめり込み「心を観る」という経験から、すっかり一般的な価値観とはずれてしまった世界に生きているだけです。それでも僕はこれを読んでとても力を得たのです。

現在の僕はこの年になっても未だに自分の使命が見つけられずに、今世の使命は何だろうと常々考えながら生きています。現時点で思うことは、地球のお世話係ということもあれば、もうひとつ「生命(イノチ)」や「生きる(人生)」を通じて何かを学ぶことを目的として生まれてきたのではないかと思っています。

どちらも現代社会では最もおろそかにされているものです。地球はとことん人間のエゴによって破壊され、多くの生物が絶滅へと追いやられています。同時に人の命は軽んじられ、こちらもまた一部の人間のやりたい放題となっています。一見すると地球環境を大切にし、命を大切にしていこうという政策が採られているように思われますが、実際はその正反対です。その象徴としてまさに原発と放射能の現状があるのだと思います。

それらを僕個人に何かできるかと言うと、全くもって大きなことはできません。けれども大手の嘘マス(増す)メディアに左右されずに、僕自身がこれまでの経験を通じてこうあるべきと思う理想に向かってコツコツと歩み続けていく。ただそれだけです。

それが僕の生き方。
さあ、(一般常識の反対の道であろうと、)人生をアートしましょう!



らいふあーと~僕らは地球のお世話係~