先日名古屋からお客様を松山へお招きしました。


13
時到着の飛行機で来られ、それからお昼を挟んで会場に到着と同時に仕事の席について頂き、終了してほどなく懇親会、そしてホテルへと送迎するというあわただしい1日となりました。翌朝はゆっくりしたい、15時の飛行機で帰られるということで、空いている時間は数時間しかありませんでした。


更にその方は高齢となられていたこともあり脚の状態が悪く、ほぼ常時車椅子での移動となっており、車椅子の場合飛行機の座席の確保するために普通の人よりも早めに飛行場に行きチェックインをしなければならないとのことで、結局自由に動ける時間は、11時から13時半までのわずか2時間半だけでした。


Photo



私としてはせっかくお招きし、わざわざ松山まで来ていただいたのだから有意義に過ごして頂きたい、できれば松山を好きになってもらいたい。そう思い、知恵を絞り、私なりに2時間半で松山を感じてもらうプランを考え実行しました。


(実を言うとタクシーでホテルまでお送りする際、その方はいつもそのような忙しいスケジュールの日々を過ごしており、時には一体自分はどこに行っていたのか分からない時があるということを聞いたため、ならばな益々松山に来たことを実感してもらいたいと思ったのです。)


まずプラン実行のためレンタカーを借りることとしました。と言うのも、その方は車椅子のため介助する人も必要ということで今回お連れの方2人が同行してきており、計3人での移動、その為3人の荷物と車椅子を乗せねばならず、案内するにもそれなりの大きさの車が必要となります。私の車ではちょっと小さすぎると思い、レンタカーを借りました。


お招きしたお客様であり、更には結構その業界では全国的に有名な方ということもあり、本来ならばよく名前の知られたところのレンタカーを借りるべきなのでしょうが、現在の私にはそれほどのゆとりはないため、ワンボックスカー6時間4,000円という格安レンタカーを前日夜に予約しました。(それでもきれいな車でした。)


そして(車椅子であること、2時間半しか時間がないことから)なるべくスムーズに物事が進むように、あらかじめ訪問先、利用する機関にも朝一番に連絡し、車いすの方をお連れすることを伝えておきました。


Photo_3



結果松山のメジャーな観光ルート(松山城・道後温泉)を織り交ぜながら、途中出会った人々から(偶然に)教えてもらった名物を食べることもでき、結構中身の濃い時間を過ごして頂くことができました。お陰でその方とお連れの方共に満足して頂けたようで、帰りの飛行機の中で何度も「来てよかった。」と言われていたそうで、ひと安心しました。


後から振り返れば、もっとこうしておけば…、この点配慮が足りなかったとの反省も多々あるものの、それでも私なりのおもてなしができたのではないかと思っています。


Photo_2



それから数日が経ち、ふと思ったことがあります。それは、

モノやお金には限りがある。けれども心を使うことは無限大である。

ということです。


モノやお金をかけようと思えばいくらでもかけることはできるでしょう。そして豪華な気分を味わってもらうこともできます。それも時には必要なことでしょう。けれどもそれに頼り過ぎると下手をすれば時には自然を破壊したり、何かをダメにしてしまったりすることもあります。けれども自分の頭を使うこと、そして心を使うことには限りはありません。また何かを破壊することもありません。


もちろんその時の自分の頭(思考力)や心には限りがあります。時には失敗もあります。でもその失敗や反省点を活かして次にはそれ以上のことができるようになり、更に中身を濃くすることができます。それを繰り返して行けばどこまでも広げていくことができるのです。




Photo_4


心を使うということに限界はありませんし、自分自身の成長にもつながります。


今回のおもてなしを通じて改めて心を使うことの大切さを知ると同時に、やはりこれからは心の時代だなと感じた次第です。


その方をお招きできたことに感謝です。


 

(平成29年8月一部修正)




らいふあーと~僕らは地球のお世話係~