世界が大きく変わろうとしています。アメリカ主導の時代が終わり、誰もがこの先どのような世界となるのか予測できないような状況となってきています。トランプ氏の次期大統領が決定し、ますます世界は混とんとする様相を呈しています。(それでもヒラリー氏がなるよりかはずっとよかったと思います。)この先ロシアや中国が台頭するのか、それとも多極化した世界が広がるのか、しばらくは分からないのではないかと思います。そこで私なりの近代世界の形成と今後の日本を述べてみたいと思うのですが、まずはアメリカと近代世界の形成を述べたいと思います。


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第2次世界大戦後から今日まで世界はアメリカの主導によって近代化(西欧化)が進められてきたと言っても過言ではないと思います。その一番の方法を振り返ってみると、アメリカはずっと世界の中で対立を作り出し、それを自国の繁栄へとつなげてきたと思うのです。どういうことかというと、西側と東側による冷戦対立から始まり、対イラク、そして対中東・アラブ諸国~リビア、アフガニスタン、シリア~、更には(東アジア・日本に向けての)対北朝鮮、そして対中国etc。これらの対立を生みだすと同時にそれをうまく利用して自国の利益とすること。これこそアメリカの一番の方法だったと思うのです。


対立を作り出し、そこに自国の正義を振りかざし、そして白黒つけようと世界に迫ります。一応中立的な立場から判断したと見せかけるように国連というカード使います。けれどもその陰に常にあったのはアメリカの“にらみ”であり、そしてその武器が軍事力(暴力)と経済力であり、もうひとつはディベート力だったと思うのです。


対立を生みだし、アメリカの正義を振りかざすために、世界をアメリカ側につけるわけですが、そこでまず使われるのがディベート術であり、相手国がいかに不義を行ったかということのコマーシャルです。それはアメリカのロビイスト、弁護士産業のあり方を見れば分かります。(なんたってその力は有罪者を無罪にするほどのものですから…。)そして更に使われるのが軍事力を背景とした同盟国という名目であり、そこに「自由と人権、そして民主主義の名のもとに」とスローーガンを掲げればほぼ多数決は得られます。


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ここでアメリカの産業構造は軍産複合体となっています。その規模は一定期間戦争が行わなければ自国の経済が立ち行かなくなるといわれるほどです。それ故に軍産複合体、プラス政府が合体・共同し、世界に対立を生みだし、自国を「正義」とし、同盟国の賛成を取り付け戦争を仕掛けてきたわけです。(ちなみにそこにはじつは表立っての攻撃と、裏では敵国にも手をまわし、どちらに転んでも利益を得るというマッチポンプな方法をとってきたことが明らかにされています。)こうしてアメリカは「対立」を生み出し、争いを生じさせ、それを最終的には軍事力=戦争で持って解決する。それこそが自国の繁栄となるものであり、そのカタチを今日までより強固にしてきたと思うのです。



そしてもうひとつアメリカが世界に取った戦略が「開発」という名の搾取だったと思うのです。途上国に対し自国の繁栄を見せつけ、いかに西欧化・近代化という開発がその国の繁栄につながるかをプロパガンダ(宣伝)し、そのための開発支援を行うという名目で、その国の財を奪っていく。もちろんそこにはディベート術があり、ロビイストの活躍があり、更には自分たちの思惑の片棒を担ぐ者にはアメを与え私腹を肥やさせるという裏取引を行い、それでもって全体からは搾取するという方法をとってきたと思うのです。



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「対立」を生み出し戦争につなげていく方法と「開発」という名の搾取、これら二つでアメリカは繁栄を謳歌してきたわけですが、それを通じて比重が増してきたのが「お金(金融)」です。少し「対立の」論点から離れてしまいますが、そこで経済の仕組みを「モノ」から「金融」中心へと変化させ、「金融利益」の獲得を至上命題とします。それに伴い経済や金融を「実態」から「架空」へとも変化させます。二酸化炭素の排出権などまさにそれを表わしているといえるでしょう。そうして「利益」獲得はますます激しくなり、それは他国から搾取するだけでなく、遂には「未来」からも搾取するようになります。デリバティブなどの金融関連商品がそれにあたります。


未来の利益を確定させ、それを現在の利益とする。すなわち未来に生じるものを搾取するわけですから、未来に穴があいてしまいます。そしていつかはその未来はやってきます。その未来をまたさらに先の未来へと伸ばしてと繰り返しつつ、穴はどんどんと大きくなりやがてはその未来の穴は埋めきれなくなります。


そうして「対立」や「(開発)搾取」だけでは(穴を埋めるのに)足りなくなったこと、そしてその「対立」「搾取」などアメリカが採ってきた方法などが次々に暴かれ、ドツボにはまり、二進も三進も行かなくなっているのが現在のアメリカだと思うのです。そしてそのとばっちりを一番に喰らったのが「プワーホワイト」と呼ばれる人たちであり、アメリカの99%と呼ばれる層であり、彼らの共感を生み出したのがトランプ氏だったと思うのです。(本来はサンダース氏なのでしょうが、そこはヒラリーがお金の力で…。


こうして世界帝国が沈みゆくのと同時に、上って来たのがロシアや中国であり、現在はかつての栄光を今でもあるものとして見せつけるアメリカと、上がってきた両国の思惑が絡み合い、世界が混乱した状況にあるのだと思うのです。


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そんな状況の中で日本はどうあればよいのでしょうか? 世界が大きく動こうとしている今日本人はこれまでの歴史を振り返ると同時に、日本の未来、世界の未来のあり方を考えていかなければならないのではないでしょうか? 日本には新しい世界をつくり上げていく力と義務があると思うのです。


図 解①

(H29.8一部修正)
             
             

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