突然ですがみなさんリアルに生きていますか?頭の中だけで御託を並べていませんか?もちろんみなさんはこの世界に今生きているでしょうが、それを実感していますか? 実は私はこれまでその多くが御託を並べるばかりであり、リアルに生きているつもりでしかなかったことが分かったのです。


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というのは先日(障がい者に関する)ワークショップを主催開催したのです。その出来栄えをひと言でいうと45点でした…。そのうちの42点はお呼びした先生方にお話をしていただいたところであり、私自身が受け持ったところは3点ほどでしかありませんでした。私の至らなさでワークショップ全体の成果をすっかり下げてしまいました。


いつもの私ならしばしの間落ち込み、ズルズルと引きずってしまうのですが、しかし今回は気持ちを切り替えて新たなチャレンジをしたいと思っているのです。何故かと言うと今回ワークショップを実施し反省して、そこから出てきた答えがリアルに生きるということなのです。


リアルに生きるということは、失敗を積み重ねていくことではないか。


私たちがいるこの世界は、すべて失敗の積み重ねの上にできているものであり、極端に言うと人間は失敗するためにこの世界に生まれてきたのではないかということです。


例えば勉強するということ。それは新たな知識を得るためでもあるのでしょうが、それ以上に大切なことは、解けなかった問題を解けるようにすること、知らなかったことを知ることであり、そしてそれらの途中過程には「失敗の連続」があるのではないかと思うのです。


分からん、分からん、分からん → 分かった!

できない、できない、できない → できた!

覚えられん、覚えられない、覚えれん → 覚えられた!

というように本来の勉強(学ぶ)とは、決して偉くなるためや資格を取るためではなく、失敗を積み重ねた結果、できるようにするということではないかと思うのです。


故に勉強するという行為は、失敗を積み重ねるという行為であると思うのです。


考えてみれば研究や開発という行為もまさに失敗に失敗を重ね、その上に初めて「できた(=成功)」という成果があるのです。だから本来仕事とは、失敗を積み重ねていく中で、最後に成功があるものではないかと思うのです。そしてこの(失敗)体験を積み重ねることこそが「リアル」ではないかと思うのです。


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ところが私の中にはこの「リアル」が不足していました。頭の中だけで生きていたのです。とくにここ数年はそうでした。あれこれと考え、理想を描くのですが、それをリアルとする行為が圧倒的に不足していたのです。要するに想念の世界に籠もっており、それをリアルな世界に降ろすことをしていなかったのです。


想念とリアルの世界の間にある行為、それはアクション、つまり「行動する」ということ、そして(失敗)体験をすることです。そしてこの行動こそが「失敗体験を積み重ねる」と言うことだと思うのです。そう思うと私はこれまで勉強をしてきたつもりだっただけで、実際はほとんど勉強してこなかった、リアルに生きてこなかった…、ということになります。


そんな中での今回のワークショップの失敗。これはリアルな世界で生きている証ではないかと思うのです。そしてこの失敗を積み重ね行いった最後に「できた!」があり、そこに理想の世界があると思うのです。


故にこれから理想の世界に向かって失敗を積み重ねていけばいい。そう思うのです。参加者には時間を無駄にさせ、迷惑をかけてしまいましたが、この先の行動~いかにリアルに生きるか~にすべては掛かっていると思うのです。だから今回はこれを良しとしたいと思うのです。


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それでは改めて訊きます。みなさんリアルに生きていますか? 想念の世界に留まっていませんか?それを現実に降ろすために、行動し、(失敗)体験することこそがリアルに生きる方法です。誰もがそれを実施し、赦し合い、認め合えたならば、この世界はもっとダイナミックになるのではないかと思うのです。

 




らいふあーと~僕らは地球のお世話係~