西洋の歴史を振り返ると、それは争いと奪い合いの歴史であり、それが彼らのDNAとなっていることをこれまで随所に述べてきました。今回はその辺りも含めて、グローバリズムの正体を私なりに紐解いていきたいと思います。

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まず西洋諸国(ヨーロッパ大陸)を見てみると、そこにはインド・ヨーロッパ語族に属する多数の民族が暮らしていることが分かります。そしてその歴史を見るとゲルマン人の大移動など民族間の移住と定住であり、そこにはもともと住んでいた民族との争いがあったことが容易に分かります。また地図を見るとヨーロッパ大陸はユーラシア大陸の一部であることが分かります。ユーラシアとは、メソポタミア文明、インダス文明、そして黄河文明の4大文明の3つを抱えます。残りの1つエジプト文明はアフリカ大陸ですが、そのアフリカ大陸もすぐそばであり、4大文明のすべてがあると言えます。同様にその歴史を見ると各民族が争い、植民し、そして移動するということの繰り返しです。すなわち西洋の歴史とはヨーロッパ大陸であると同時にユーラシアという地球上で一番大きな大陸であり、そこに住む様々な民族が陣取り合戦を繰り広げてきたその歴史の一部なのです。


勿論西欧人の歴史は奪い合いだけではありません。彼らの特徴は、民主主義の確立、基本的人権の獲得などから分かるように、大変論理的であり、知的であることが分かります。それぞれの民族がいつも争い奪い合っているばかりでなく、交流し、交換し合い、そして切磋琢磨し合った結果、新たな技術や芸術が生まれ、その中で科学が発達してきたことが分かります。彼らは論理的に考え、新技術(科学)を生み出し、それを持って世界に進出していったのです。


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ところで西欧人というと、基本的に白人といえるのでしょうが、その中でひとつ特異な人達がいます。ユダヤ人です。旧約聖書を生み出し、そこからキリストが生まれ、いつしか西欧文明=キリスト教文明といってもよいほど、西欧文明の根幹の部分に関わっているのがユダヤ人です。けれどもその歴史を振り返れば、近年のことならばナチスによるホロコーストといい、迫害の歴史ともいえます。その民族の始祖アブラムは、メソポタミアのウルから部族を引き連れ「カナンの地」へ移住したことから始まり、歴史の中で移住を繰り返し、争い、弾圧され、遂には離散させられますが、それでも各地で生き残り、結束してきた人達です。つまり西洋諸国(白人)とはヘブライ人(ユダヤ人)の歴史を含んでいるのです。



さてそのユダヤ人は歴史上各地で弾圧されてきた民族です。当然西洋諸国でも弾圧され、彼らは自由に仕事の選択することも許されませんでした。その為彼らは当時身分の卑しいものが行うとされた金貸し(金融)を主たる職とします。けれども現在社会をみて下さい。当時人々から蔑まれたその職が、今では金融業界として世界を圧巻し、日本の若者が就きたい職の常に上位までなっているのですから驚かされます。それと同時にこれまでどれだけ屈辱に耐え、そして知恵を屈指ししてきたかを考えると、そこには途轍もない彼らの想いを感じずにはいられません。


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さてこれらのことから西洋の歴史を紐解いていくと、3つのことが分かります。


ひとつは、これまで何度も書いてきましたが、彼らの歴史とは、争いと奪い合いの歴史です。いくら平和裏に暮らそうにも、他の民族からの攻撃があれば、それを防がなければなりません。防御のためには武力が必要でしょうし、時には(先に)攻撃して征服することも必要ともいえます。それを突き詰めれば「殺らなきゃ、殺られる」という考えが起こるのも当然といえるでしょう。そしてこのことを更に突き詰めると、その根底にある心理は「恐怖」です。その「恐怖」故に、争い・奪い合いが繰り広げられてきたと言えます。


ふたつ目は、彼らの歴史とは論理的、知性的なところで発達してきたことです。つまり左脳を屈指した文明といえます。他民族が入り乱れるユーラシア大陸の中で、生き残るためにはいかに理論整然と知的に考え話すことも非常に重要な要素であったと思います。一方、ユーラシアの極東にあり、大陸とは海で隔てられた我らが日本は、1万年続いた縄文時代からして直感的、感性的であり、右脳の文明といえます。そこに大陸からの移住者による論理や知性が組み込まれていく中で発展してきた文明です。


そして3つ目は、ユダヤ人に関するものです。こちらも先ほど書いたように彼らの歴史は迫害の歴史であり、身分も、職業も差別されてきました。そのような中で生き残るために、蔑まれる金貸しを仕事としてきました。けれども遂にはその職の地位を高くし、権力を持ち、そして世界を支配するものまでにその地位を向上させてきました。そこには血と汗と涙、そして知力を屈指してきたことでしょう。と同時にその根底には、屈辱と、いつかは見返してやる(リベンジしてやる)という想いが含まれていたと思うのです。

以上の3つから西欧の歴史とは、恐怖、論理と知性、そして屈辱(リベンジ)だと言えるのです。


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さて、ここで世界史全体を見てみると、この400年間はアメリカ合衆国も含め西欧諸国による世界進出の歴史であると言えます。イギリスの東インド進出からアジア各国の植民地化、アメリカ大陸への進出、そしてアフリカ人(黒人)の奴隷といい、西欧諸国による略奪・殺戮の歴史といっても過言ではないかもしれません。ではなぜそのようなことが行われたかというと、その根底には、先ほど上げた「恐怖」「論理と知性」そして「屈辱(リベンジ)」があると思うのです。この400年の間、そして彼らの「論理と知性」から、一見すると彼らは非常にスマート(賢く、優れている)と思いがちです。けれどもその心の奥底には「恐怖のDNA」と「屈辱(リベンジ)DNA」=「ネガティブDNA」があり、それらが原動力となっているのです。そして現在進められているグローバリズムの底辺に横たわっているのは、まさにそのネガティブDNAであり、結果世界的競争、奪いあい、征服主義なのです。


現代世界中でこの「ネガティブDNA」に基づく経済競争が行われることにより、地球の破壊は急激に進み、そのダメージは気候変動を始め様々なところで現れてきています。科学の発展により地球が小さくなり、世界の交流が盛んになることは誰にも止められません。けれども現在のネガティブなグローバリズムでは破滅を招くばかりです。地球人はその価値観を変えなくてはなりません。本当のグローバリズムとは、決して競争・奪い合い、征服ではなく、どうすれば共存していけるかを考え実行していくことであり、「共生き(ともいき)主義(DNA)」なのです。そしてその「共生きDNA」を持ちあわせているのが日本なのです。






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