大人となったら働く(仕事をする)ことは誰もが当然のことと考えていると思います。このことは日本だけでなく世界共通のことでしょうし、太古の昔から人々は働き続けてきています。けれども現在二ートと呼ばれる若者だけでなく中高年の引きこもり者も増えていく中で「働く(仕事する)」ことの意味が問われているようにも思います。そこで改めて私たちは一体何のために働くのかを考えてみたいと思います。


ライオンやゾウ、イノシシにしろ鹿にしろ動物にとっての働くとは食べ物を得るということになるのでしょうが、脳を発達させてきた人間にとって「働く」ということはそれだけではなくなっていることは確かです。食料の安定的な確保、寒さと雨露をしのぐ住処と衣類を得て、更には「学問」という知を学び続けるようになった人間において、働く(仕事をする)とは「生」の意味を問いかけるものになっているのではないでしょうか。


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そこでまずは一般的に働く(仕事する)とは何なのかと思いインターネットで「仕事 何」で調べてみたところ、「社会に貢献すること、人とのつながり、自身の成長、人生そのもの、そしてお金を稼ぐことetc」ということが出てきました。面接上の文言では、社会に貢献すること、人とのつながり、自己の成長などが模範解答となっているようですが、実際のところは20代ではお金を稼ぐことから始まり、年を重ねていく中で、成長、貢献、そして人生となっていくのがおおよそのパターンであるようです。(ちなみに「仕事 目的」で検索するとまた違ったものが出てきてこちらも面白いです。)


私自身を振り返ったところ、これまで何のために働く(仕事をする)のか節目節目で考えてきたように思うのですが、私の場合どちらかというと、「Live to work(働くために生きる)ではなく、Work to live(生きるために働く)」ということを常に考えてきたことが挙げられます。そのためいかに(人生を)生きるかを重視し、働くことはその手段としてしかとらえて来なかったこともあり、正直40半ばを超えるまで「仕事って何か」ということを正面から考えてこなかったように思います。


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現在私は仕事として、「一般企業における障がい者の雇用を通じてよりよい職場づくり」を行う(営利)事業、そして障がい者の支援を通じて誰もが暮らしやすいまちづくり」を行う(非営利)事業等を実施しています。これらは私の人生経験を通じて、今必要であると感じたこと、やりたいと感じたことを事業として行っているのですが、様々な事例を参考としつつも、私自身が考え組み立ててきているものです。ある意味オリジナルといってもよいのではないかと思います。


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年前から始め最近ようやく少しずつカタチになりつつあるのではないかと思っているのですが、正直(お金の面も、精神的にも)しんどいと思うことも多々あります。それでも楽しいと思える感覚もあり、それを感じた時には喜びが湧き上がってきます。そして同時にこのところのカタチになりつつあることを通じて思うことは、「仕事とは、積み重ねていくものだと」言うことです。


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「仕事」とは、その字の如く「事(こと)に仕える」ということです。この仕えるとはもともとは君主や目上の者のために(自身を)用いるということから「捧げる」という意味が込められていると思います。それでは今の時代何に自分自身を捧げていく(奉仕する)かということになると、まさに「人(他者)」であったり、「社会」であったり、あるいは「地球(大自然)」であったりするのではないでしょうか。それが現在の「仕事」の大前提となってくるのではないかと思うのです。もちろん中にはお金ということもあるのでしょう。それも確かです。まだまだ今の世の中お金がなければ生きていけません。けれども世界中でお金の獲得合戦が繰り広げられ、その振り子が振り切った現在、(日本の)若い人を中心にお金への関心が薄れ、シェアする概念が広がり、モノにこだわらなくなる現象が広がる中で、あるいは田舎に移住し物々交換する機会が増えてきた人々を見ていると、この先お金が一番の重要要素として取り上げる必要はなくなってくるのではないかと思うのです。


「自分が(人や社会に)今必要と思うこと」、「自分のやりたいと思うこと」を行っていると、最初はどれほど自分がよいと思ったことを提供しようとしても、それは(社会とは)ミスマッチなところも出てくるかもしれません。すなわち受け入れられないこともあります。(私の場合実際にありました。)けれどもその次また自分が必要と思うこと、やりたいと思うことをやり続けて行くということを繰り返していくうちに、いつしかその積み重ねが、自分の腕を磨き、自分自身を高め、そして遂には社会のニーズに合ってくると思うのです。(今の私がそうです。)


そして社会のニーズに合ったものを提供していくこと、あるいはいつしか社会をリードしていくものを生み出し提供していくこと、その積み重ねこそが仕事ではないかと思うのです。そして気がつけばいつしか自分自身がかつての自分よりもずっと高みにいるのではないかと思うのです。残念ながら現在の私は今の仕事においてそこまでの領域には達していませんが、本来の仕事、あるいは未来の仕事のあり方とはそうなっていくのではないかと思うのです。そうなると社会も随分とかわって来るのではないでしょうか。


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残念ながら今の仕事や、働き方はお金を大前提にしており、その中でいかに自分自身の喜びを見つけるかというものです。随分と歪められてきたものがあると思います。けれども時代は少しずつ、会社に貢献するだけでなく、社会への貢献や、何のために働くかの意味を問う人が増えてきています。私たちは1日のうちの1/3~半分近くを「働く(仕事する)」ことに費やしています。世界の国々の経済水準が同一化していく中で、働く意味を問うこと、特に四半世紀社会停滞を続ける日本では、その意味を見いだすことはこの先新たな未来を創っていくことにおいて必要ではないでしょうか?


そこでまずは働く(仕事をする)とは、自分自身が社会に必要と思うこと、やりたいことを「積み上げていくこと」。それを通じて腕を磨き、自分を高め、社会のニーズにマッチさせていくと同時に、社会に新たな価値を生み出していくものと定義してみたいと思います。


 



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