先日広瀬すずさん主演の「ちはやふる」という映画が2週連続でテレビ放映されていたので見ました。(断っておきますが、彼女はかわいらしい子だとは思いますが特に彼女のファンでもありません。)

この映画を見たことがない人のためにお伝えすると、子供のころからかるた(百人一首)が大好きな女子高生が部員を集めてかるた部を作り全国大会へ出場するまでの映画です。そこにやきもきするような幼なじみの三角関係チックなものあり、まさに甘さ辛さも含めて青春映画です。いわゆる書道ガールやスイングガールのカルタバージョンです。

かるた

さてこの映画を見て一番に思ったことは、青春っていいなあ~ってことです。イキイキしています! 私自身の高校時代を振り返ると、まさに勉強一筋であり、もっと何かしておきたかったなと思いつつも、とことん勉強はしたと思うので、あれはあれでよかったのではないかと思うのです。そしてその後に思ったことは、いつの時代でも夢中になれることってとても大切なことだと思った次第です。

というのも私たち大人はいつのころからか、夢中になるってことを止めてしまっているのではないかと思うからです。年を重ねていくにつれてついつい理性や世間体が判断基準の上位を占めてしまい、あるいは家族を(養うということを)優先してしまい、自分自身が何かに夢中になれることを失ってしまっている大人が多いのではないでしょうか。

最近定年退職となり、あるいは早期退職して、自分がやりたかったことを始めた人々を取り上げたテレビ番組や雑誌に人気があるのも、どこかで大人たちがそのような憧れを描いているからではないでしょうか?

い田舎暮らし

もちろん家族を養うこと、子供たちを育てていくということは大切なことです。けれどお金を稼ぐため、モノを購入するために、あるいは世間一般に合わせるために自分を犠牲にして働くということは本当に必要なことなのでしょうか?それが故に鬱病を患う人が増えたりしているのではないでしょうか?

昭和の時代はそれでよかったのかもしれません。あの頃は一億総中流と言われ、みんながある一定のモノを享受することができれば「幸せ」であると思えた時代でした。けれども平成の時代となり30年、そのような概念は過去の遺物となり、個々が、そして個性が強調されると同時に、再びつながりが求められる時代となってきました。そのような時代の中で、どこまで自己犠牲が要求されるのでしょうか?

しょ昭和

むしろ今のような時代であるからこそ、夢中になれることを探す必要があるのではないでしょうか。もちろん今の仕事が本当にやりたいことであり、楽しくて夢中になれるというものであるのが一番なのでしょうが、それが無理ならば仕事以外のところで、例えば趣味などで夢中になれることを探すのもよいのではないでしょうか?それが新たなつながりを生み出すものなのではないでしょうか?

最近私は子供の頃趣味だった釣りを復活させ、今では週末の早朝は釣り三昧となっています。朝34時に起き、5時過ぎに家を出ます。夢中になっているので何の苦痛もありません。更に釣りをする時間は自給自足分としているので2時間程度にしており、お昼までには家に戻り、家の仕事もメキメキしています。

つ釣り

夢中になれることを見つけることで、日常が活き活きとしてきます。しんどいなと思うことも乗り越えられます。考え方もポジティブになれます。同じ趣味の人と話すと盛り上がります。夢中になることは恥ずかしことでもなんでもありません。中には家族から「バカじゃないの?」なんてことを言われることもあるかもしれません。それでも活き活きしている姿はきっと明かりになります。

出来ることなら高校生に負けないくらい夢中になりましょう。そして大人の夢中は君たちよりももっとすごいんだぞ~!ってところを見せてやりましょう。それがきっと病んでいる子供たちを元気にします。もしかするとそれこそが病んでるこの国を元気にする方法かもしれません!


若き日々を回顧しつつ、そんなことを教えさせられ、考えさせられた映画でした。




らいふあーと21~僕らは地球のお世話係~